村髪BLOG

髪の毛に関する情報や、僕自身の想いを皆さんに届けます。

スタイリストデビュー。そして失敗に学ぶ

僕の今日までの理容師人生の中で一番と言っていい程のクレームを頂いたのは僕がまだスタイリストに成り立ての頃の忙しい週末の話。

 

少し前のブログでお話させてもらった"一年でスタイリストになる"と言う当時の上司からのミッションを僕は達成する事は叶わなかった。即ち僕は本気で歌手を目指していたんじゃなかったし、あの時の感情は完全なる逃げであった事は言うまでも無い。あ、なんの話かサッパリの方は2/21日のブログまで遡って頂けると謎が解けるかと思います。

 

あれから一年。僕はカクカクシカジカで同じ系列の別の店舗に異動しました。そこのサロンは僕が一番最初に勤めていたサロンよりは少し小規模で本当に下町の床屋さんって感じのお店でした。一年ではスタイリストになれなかったものの地道に努力を重ね同期の中では少し早めのスタイリストデビューを果たしました。結果的に2年くらい掛かったかな。

 

デビューして一番最初に担当させて頂いた当時中学生だったお客様の事は今でも鮮明に覚えていてどんな髪型に切ったか、何処の席で切ったかとか細かな情景まで思い出すと出て来ます。

学生さんだったから、そこまで緊張はしなかったけどドキドキだったと思います。

 

そうして無事にスタイリストデビューしたお店は小規模ではあるものの、週末や祝日などは朝から晩までお客様が引っ切り無しにご来店される状況で休憩なんて取れないし食事をするのも夕方なんて事は日常茶飯事でした。 

 

東京で働き始めて3年目にもなるとそんな環境にも自然に慣れて週末の休憩時間なんてものはほぼアテにしてませんでした。軽く摘める様な菓子パンやお菓子、オニギリなどを持ってきてほんとちょっとの隙間時間に食べたりして空腹を満たしていました。

 

そんないつもの週末の日に、それは起きました。デビュー当時の僕は次から次へとお客様がご来店される状況だったのもありとにかくスピード重視で仕事をしていました。ゆったりお客様とお話してる余裕も当時は無く話ししていても相槌打ってる様な感じ。笑 サイテーだ。笑

 

目の前の仕事をこなすので精一杯でした。そんな流れの中である中年の男性を担当し、そのお客様もなるべく早くカットを終わらせようと必死に仕事をしてました。バリカンで刈り上げて上を立たせると言うごくごく普通のスタイルで、いつも通りにこなしてそのお客様は帰られた。その後も忙しい時間が続きようやくその日の営業が終わって片付けをしながら皆んなで談笑している時に一本の電話がなりました。

 

対応したのは店長。なにやら不穏な空気、謝ってる?クレーム?誰?、、、俺??

 

そんな僕の不安は見事に的中🎯電話の相手はあの中年の男性でした。どうやらカットに不足があったらしくこれからお店に来てお直しをする事になりました。やべーな、どうしよう、めっちゃ怒ってるかな。。。時間が過ぎて行くに連れて僕の不安は募りテンションが一気に落ちました。そして、そのお客様が戻ってきてサロンに入った瞬間その方は物凄い形相で僕と店長に駆け寄り大声で叱責を掛けました。

もう尋常では無いくらいの怒り具合で僕は頭の中が真っ白になってただひたすらに頭を下げて謝っていた事を覚えています。

 

お直しは店長が担当してくれて、そのお客様はお店を後にしたけど二度とサロンに来店される事はありませんでした。当然です。

上手いなんてのは当たり前

僕はプロとしての自覚と責任感が欠けていました。スタイリストになりたてとは言えそんな事はお客様には関係のない事です。お客様からしたらスタイリストだろうがアシスタントだろうがプロの理容師。「出来ない奴を現場に出すなよ!!!」と僕と店長に放ったお客様の言葉は、正にその通り。身内の事情なんて全く関係ない訳です。失敗する事自体が相当な恥である事は言うまでもありません。そりゃ怒る。まして信頼関係も何も築いて居ないのなら尚更に。

 

でも逆にそうやって指摘して頂けたのは僕にとってはとても有難い事でした。何も言わずに去っていかれるよりは、どんなに怒られ怒鳴られ貶されようが自分の欠点を言って頂けるのは本当に有難い。あそこでこっぴどく怒られて居なかったら僕の成長はもう少し遅くなってたかもしれません。言われた事で自分の欠点に気付き修正し更にレベルアップに繋げる事が出来る。

常に現状に満足しない

僕は当時の出来事があってから特にこの事を意識して仕事をする様になりました。カットしかりシャンプーしかり、お顔そりしかり。自分はスピードも速いし技術もそこそこイケてる!と少々たかをくくっていた自分がいたんです。そんな自信を根元から砕かれた当時のクレーム。そこから僕が学んだ事の一つです。

何十人何百人何千人もの髪を切る中でその時その時の仕事の出来栄えに絶対に満足する事なく自分の仕事に対して粗探しをする。粗を見つけては消し、見つけては消し。常に最良の状況を

目指して仕事をする!!!勿論いつも上手い様に行くかといったらそうでない時もあったけどそういう意識をする事で僕の仕事の質は徐々に上がって行きました。どんなにキャリアを積もうが自身の仕事に疑問を持ち続ける事。それが僕の自信を成長させる為の一つの方法です。

 

そう考えられる様になった一つのキッカケだった過去の苦いエピソードには今は感謝しています。これからも常に成長する事を忘れずに理容師として頑張る所存です!押忍ッッ!!!

 

 

 

そんな僕が働くサロンはコチラ↓

nob collection THE GARDEN | スペースnob 理美容室

 

Twitterやってます↓

カーリング女子!本当にサイコーでした!!!

 

Instagramもやってまーーす♪♪♪

f:id:ke_ita:20180225232221p:image

僕の事が少し気になった人はフォローお待ちしてまーーーす♡